2011年8月30日火曜日

遙かなるロシア ロシアの電車



ロシアの長距離電車はなかなか情緒がありますね。
雪の冬なぞは アンナ カレニーナのラストシーンの様な雰囲気です。


モスクワからロストフ ナ ダヌー間は ”静かなるドン号” という綺麗な汽車が走っていました。

ドン号の利用客が多く、この汽車の座席を確保するのはかなり前から予約しておかない取れないので、私達が利用できたチャンスはほんのわずかでした。


クーペと呼ぶ仕切られた特別席でも、家族だけの時もあるし同居人もありました。

ロシアの人たちは、長距離列車での社交がとても上手でした。
すぐに親しくなり、食べ物を交換したり目的地につくまで友達の様に、家族の様にして過ごしました。


車掌さんは女性が多く、女性の車掌さんの記憶しかありませんね。彼女達はとてもよく働き、親切でした。

そして終点に近ずくと掃除を始めるのですけれど、ゴミクズを汽車の窓からボンボンと、とても上手に野球の選手のように、窓から外に捨てていく車掌さんもいたので、娘と二人で「ワー オー」と感嘆の声をあげました。


その汽車がそれほど野暮ったいとも思いませんでしたけれど、ある雑誌に「パリにはヨーロッパ中からファンシーな電車が乗り入れてくる。その中でモスクワ行きを探すのは簡単だ。もっとも野暮ったい電車だから」何て言っていました。







2 件のコメント:

  1. こちらのブログに立ち寄ると、僅かながらも
    訪ねた国だけに、何んとも言えず懐かしい気がします。
    夫はロシアやウクライナに入ると、自然に文章が詩的に
    なるね、と言っています。革命で古き良いものが
    失われたとは言え、実際には信仰も失われていなくて
    とても感動しました。
    列車と言えば、私が訪ねた時代のせいか、二つの心象的な
    できごとがありました。ひとつは列車に乗ろうとしたら、
    すでに切符を持っているのに、お金を請求され、同行した
    K氏が見事なロシア語で断っていました。足元を見られたと
    いうことなのでしょう。もうひとつは夜行列車だった
    のですが、きや~、脱線だ、と悲鳴を上げるほどの
    揺れ具合にまんじりとも出来ないまま、いつの間にか夜が
    明けました(笑)
    今となってはとても楽しい思い出なのですよ。

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  2. ロシア語は形容詞がとても豊富で、会話も文学的であるようです。
    「母なるロシアの地に帰りたい」なぞと普通のおばさんがはなしています。

    ロシアの列車でせびられたことは有りませんでした。
    私達の居た時代はソビエト崩壊後、少し落ち着きを取り戻して居た頃でした。
    それ以前はずいぶん物騒な事も有ったようです。

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