2011年8月3日水曜日

遥かなるロシア 子供の学校

                                

 9歳の娘と6歳の息子はロシア語を何も知らなかったけれど、ロシアの学校で受け入れてくれたので入学することが出来ました。

ボルガ河の町、ロストフ ノ ダヌー の学校では珍しいアメリカから来た子供であると、校長先生も出てきて、「とにかく試してみよう」となかなか鷹揚でした。

娘は真面目に勉強する子であるし、息子は良くしゃべる子なので6ヶ月もするととても上手になりました。


ある日学校から戻った息子が、ペラペラペラー と何か暗証してきて披露してくれました。
なんだかわからないけれど、関心して聞いていると「ツルゲーネフ」と言って終わりました。
「なに! あなたはツルゲーネフの文章を暗誦してきたの?」


その昔、ロシア文学を沢山読んで、懐かしいツルゲーネフ。
私は日本語訳を読んだのだけれど、この小さな息子は原語で語っている。


なんともいえない不思議な因縁に、静かに感動しました。



2 件のコメント:

  1. すぐに学校に慣れてしまったのですか。
    子供たちが言葉を覚える能力は素晴らしいですね。
    大人のように国境に対する意識がないのかも?
    今、ロシアのことをどんな思い出と共に話して
    くれますか。貴重な体験でしたね。
    私もモスクワに少しだけ立ち寄りましたが、
    不安定な状況下、大きなライ麦パンが2-30円で買えた
    のを記憶しています。とっても美味しいものでした。

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  2. 子供たちの頭脳の柔軟性はたいしたものです。
    思考の中に、国境がないと語学に対する恐れがないようです。と言っても文法にはかなり苦しめられているようですけれど。
    私は食いしん坊なので、食べ物には目がなくて、ロシアのパンはマスプロダクションではない美味しさがありましたね。
    夏になるとロシアのスイカを懐かしんでいます。

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