2011年10月18日火曜日

遥かなるロシア ロシアのお医者さん

古代医学書{ヨーロッパ)

ロシアのお医者さんたちは、ソヴィエト時代も今も少ない報酬で仕事をしているようです。


報酬を目当てに医者になったわけではないので、彼らの態度は我々の医者とは少し違うように思えます。


多分彼ら医療界においては、あるいは、ロシア国民様たちは沢山の問題があるのでしょうけれど、 普通の住民であった我々にとっては良い思い出だけがあります。

歯医者さんに子供たちのクリーニングに連れて行くと、 虫歯の2,3、本を見つけてその場で治療してくれます。
何となくその治療も雰囲気も、我々が幼かった時代、昭和20年代のような気がしますけれど。


我々外国人に対しても無料ですし、熱心に面倒をみてくれます。

ある時娘の下唇が腫れて来たので、薬でもくれるかしらと病院に連れて行くと、一目見るなり ”Serious すぐ入院” と訳してくれました。

着の身着のまま入院し、期間は一週間だそうです。

アメリカなぞ死にそうな人だって、一週間で追い出されてしまうのよ。

「ちょっと大げさじゃない。」

と思うのですけれど、給料は少なくても医者の権威は大きく、誰でも言うことを聞くのだそうです。

ある時娘が医者に対して”ニエット(ノー)” と言ったので ”すごい度胸 ” と皆が驚いていました。


その病院には沢山病人が収容されていて、娘が言うにはスナックを与えられる時は、患者は両手でお皿を作るのだそうです。

”難民収容所みたいね”


ある産婦人科なぞは、棚に新生児を並べて置いたのが、その棚が落ちて赤ちゃんが皆落ちたそうです。

ワイルドですね。


そのような問題があるとしても、ロシアのお医者さんは献身的で自信に満ち、大らかに働いているように見えました。





2 件のコメント:

  1. 今回も貴重なお話ですね。
    ロシアの医師がそのような状況で診察していることは
    初めて知りました。
    権威があれど、報酬は少ないというのですね。ふむ。
    以前、娘を連れて、ウクライナに行った時、キエフで
    突然、高熱を出してしまいましたが、医師に診てもらう
    勇気がなく(チェリノブイリ原発事故からそんなに
    経っていなかったことなどあり)何とか日本から持って
    行った解熱剤で済ませたのを思い出しました。

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  2. 旅で病気になると心細いですね。
    どこの国にも外国人の為の、医院があって本国並みに請求されますね。
    現地のお医者さんは、味がありますよ。

    チェリノブイリまだ生々しい記憶ですね。
    日本が同じような問題を抱えてしまったのが悪夢です。

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