古代医学書{ヨーロッパ) |
ロシアのお医者さんたちは、ソヴィエト時代も今も少ない報酬で仕事をしているようです。
報酬を目当てに医者になったわけではないので、彼らの態度は我々の医者とは少し違うように思えます。
多分彼ら医療界においては、あるいは、ロシア国民様たちは沢山の問題があるのでしょうけれど、 普通の住民であった我々にとっては良い思い出だけがあります。
歯医者さんに子供たちのクリーニングに連れて行くと、 虫歯の2,3、本を見つけてその場で治療してくれます。
何となくその治療も雰囲気も、我々が幼かった時代、昭和20年代のような気がしますけれど。
我々外国人に対しても無料ですし、熱心に面倒をみてくれます。
ある時娘の下唇が腫れて来たので、薬でもくれるかしらと病院に連れて行くと、一目見るなり ”Serious すぐ入院” と訳してくれました。
着の身着のまま入院し、期間は一週間だそうです。
アメリカなぞ死にそうな人だって、一週間で追い出されてしまうのよ。
「ちょっと大げさじゃない。」
と思うのですけれど、給料は少なくても医者の権威は大きく、誰でも言うことを聞くのだそうです。
ある時娘が医者に対して”ニエット(ノー)” と言ったので ”すごい度胸 ” と皆が驚いていました。
その病院には沢山病人が収容されていて、娘が言うにはスナックを与えられる時は、患者は両手でお皿を作るのだそうです。
”難民収容所みたいね”
ある産婦人科なぞは、棚に新生児を並べて置いたのが、その棚が落ちて赤ちゃんが皆落ちたそうです。
ワイルドですね。
そのような問題があるとしても、ロシアのお医者さんは献身的で自信に満ち、大らかに働いているように見えました。
今回も貴重なお話ですね。
返信削除ロシアの医師がそのような状況で診察していることは
初めて知りました。
権威があれど、報酬は少ないというのですね。ふむ。
以前、娘を連れて、ウクライナに行った時、キエフで
突然、高熱を出してしまいましたが、医師に診てもらう
勇気がなく(チェリノブイリ原発事故からそんなに
経っていなかったことなどあり)何とか日本から持って
行った解熱剤で済ませたのを思い出しました。
旅で病気になると心細いですね。
返信削除どこの国にも外国人の為の、医院があって本国並みに請求されますね。
現地のお医者さんは、味がありますよ。
チェリノブイリまだ生々しい記憶ですね。
日本が同じような問題を抱えてしまったのが悪夢です。