遥かなるロシア エルミタージュ美術館のコーシュカ（猫）達

パトロールをするコーシュカ

もう一つコーシュカ（猫）さんのお話ですけれど、 サンクト・ペテルブルグに所在し、世界に誇るエルミタージュ美術館にはネズミ退治のために60匹ほどの猫が飼われているのですね。

1764年エルミタージュ美術館が開館された当時は ネズミの被害が深刻で、ネズミ退治のために猫を警備員として採用することを決定し、住み込みの従業員として現在に至っているそうです。

開館時間帯には、猫さんたちは地下室やバックヤードに所蔵されている高価なコレクションをネズミから守っているので、 来館者の目に触れることがなく誰もその存在に気ずくことはないけれど、閉館後は美術館内の監視を始めるそうです。

そうしたわけで私達もお目にはかかりませんでしたし、猫さんたちが警備員として働いていることさえ知りませんでした。

猫さんたちが勤務している美術館はエルミタージュだけではなく、世界各地の多くの美術館でお仕事をしているけれど、 特にエルミタージュ美術館では特別のスポンサーに恵まれ、食べ物も良質で医療サポートなぞが充実した快適な環境でお仕事をしているそうです。
猫用の銀行口座もあるそうですよ。

更に毎年4月末から5月の初めにはエルミタージュの猫の日が始まって、エルミタージュのイベントの公式リストに入っており、この日に向けてペテルブルグの小中学生たちはエルミタージュの猫の絵を描き、その中から10枚が選ばれてエルミタージに飾られ、それ以外の作品は猫さんの住む地下室に飾られるのだそうです。

定年退職した猫さんについては無料で引き取ることができ、引き取った人はその生涯、エルミタージュ美術館の入場料が無料となるのだそうです。

1764年以降歴史は変われども、変わることなく世代から世代へと貴重な美術品を守ってきたコーシュカ達のお話です。




Another story of Koska (cat),  there are about 60 cats are living in the Hermitage Museum in St. Petersburg.,  for the purpose of getting rid of rats.When the Hermitage Museum of Art was opened in 1764, the damage of rats was serious, decided to adopt the cat as a security guard for the extermination of rats,  since they are living as resident employee.In the opening hours, cats are protecting important collections in the basement and backyard from rats,  they are not showing up to visitors so no one will be aware of their presence . After close out museum they start monitoring in the museum.That's why we did not  see them. Even  I did not  know that the cats are working as security guards.The museums where the cats work are not only in Hermitage but also in many art museums around the world, but in this Hermitage is special because they have good sponsor. the food is good and the medical support is enriched they seems to be working in a comfortable environment. Even they have bank account for their benefit. Furthermore,  whoever like to adopt cats who retired can be taken for free, and those who took over will be given the privilege of free entry to Hermitage for the rest of their lives.

Happy cats story.