2012年5月12日土曜日

遥かなるロシア  ひまわり



私が日本にいた昔。
日本人は随分とヨーロッパ嗜好だったので、ヨーロッパの文化がたくさん入ってきていましたし、映画も絢爛豪華な ”メイド イン ハリウッド” と地味で落ち着いたヨーロッパの映画も見ることができました。

その昔、 ”24の瞳” や ”ひめゆりの塔” なぞの一般庶民の悲しい戦争体験を扱った映画を数多く見ましたし、 ヨーロッパからも ”禁じられた遊び” なぞヨーロッパの庶民が巻き込まれた悲しい戦争映画を見る機会がありました。

”禁じられた遊び” のサウンド トラックはロシアでもアメリカでもこの曲が何であるか知らなくても、ギターを弾く人のレパートリーになっています。

アメリカではヨーロッパ文化に日本ほど大騒ぎしないので、ヨーロッパの映画なぞを見過ごしてしまうことが多いのです。

家族の者達に見せたくて、”禁じられた遊び” をようやく探し当て、茶の間で鑑賞会となりましたけれど、家人は退屈そうに仕方なく私に付き合っている風でした。
「せめてサウンド トラックくらいに感動しない?」 と思い余って聞いたら 「よかったよ」と親父さんが一言。「お葬式の曲?」なんて娘は言うし、この子は ”荒城の月” もお葬式の曲かというのです。

 そのようなわけで、この ”ひまわり” という映画の題名を風の便りに聞いたことはありましたけれど、最近目の前に印象深く現れてきました。音楽は言わずと知れた、ヘンリー マンシーニですよ。

マルチェロ・マストロヤンニとソフィア・ローレンが主演した反戦映画の傑作といわれていますね。それでもうちのお爺さんもお父さんも知りませんよ。日本での公開は1970年ですから、それほど古くはないですね。

わがお爺さんなぞ1942年産を見ていますもの。

この映画はソヴィエト戦線を題材にしながら、戦争によって引き裂かれた夫婦の行く末を悲哀たっぷりに描いた作品ですけれど、ソヴィエト戦線で話がこの程度で終わったのはまだよかったなぞと思ってしまいます。

何度か画面一杯に登場する、果てしなく地平線に広がり風に揺れるひまわり畑の美しさと、もの寂しい悲しさが印象的です。そして懐かしい濃いグリーンの列車。

このひまわり畑は、当時、西欧諸国と友好的な関係がなく、著しく気難しかったソ連に撮影の為に入国するのは容易ではなく、ひまわり畑の多いスペインでの撮影になったということです。

世は少しずつ変わってきています。
それぞれの国と民族のよい部分が、現れる時代になってほしいですね。

Long time ago I was in Japan.

Japanese loved  European culture, we can  see the movie in Europe also  gorgeous "Made in Hollywood" movies.

A long time ago, I saw many sad film about the war experiences of ordinary people in Japan "Tower of Himeyuri" and "Eyes of a 24", also the common people of Europe were involved of the war. from the European  "Forbidden Games"  was a sad war movie.

Soundtrack for "Forbidden Games" is even  you do not know what this song is  in America also Russia, play the guitar repertoire of the people.

American's are not make noise  about European culture, it is often overlook the  movie in Europe.

I wanted to show to my family for   "forbidden Games", I took time to find out for this film.but they looked like bored  I asked them "Even not much impressed by the sound track at least?"
 Daughter said "Funeral song?" for her "Kojonotuki" is funeral song also.
 As such, I've heard the news  the title of a movie called "Sunflower"  this has been impressive in front of the eye appeared recently.

It has been said a masterpiece of antiwar film Sophia Loren and Marcello Mastroianni was starring. This was shown in Japan in 1970, it is  not so long ago I say so because of  our grandfather likes to watch 1942 movies.

This is a sad story of the couple while  soviets front. 

Beautiful sunflower field  appeared to fill the screen several times,   sadness is impressive.
 At that time this movie was made that Soviet Russia was not friendly relationship with Western European countries. for  that  took a  sunflower fields in Spain.

The world has changed little by little.
We like to ethnic good part of each country, appear.

2 件のコメント:

  1. ひまわりは名前はよく知っていましたし、ソフィアローレンと
    いう女優さんはあまりにも有名なので知っていました。
    一度サイトで検索して観てみたいと思います。
    映画における音楽効果は大きく、曲だけが独り歩きしている
    ものも少なくありませんね。最近、「太陽がいっぱい」と
    いう曲や、「ブラザーサン、シスタームーン」という懐かしい
    曲に出会いました。その時代背景を踏まえて観るとより
    印象的です。禁じられた遊びもそのひとつですね。

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  2. 私も題名と音楽だけを知っていました。
    イタリアとロシアが舞台になっているとは最近知りました。

    まさに Maid in Europe の映画ですね。
    ロシアではこうした映画は作りませんね。
    あるいはできませんね。

    文化の違いとか発想の違いとかがあるようです。

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