2011年12月24日土曜日

遥かなるロシア ロシアのユダヤ人

ロシアのユダヤ人といえば、”屋根の上のヴァイオリン弾き” でよく知られています。

蒸し暑い夏でも黒ずくめの、オーソドックス ジューイッシュの団体さんは、ニューヨーク五番街の宝石業に従事していて、黄色いスクールバスで出勤しておりますので、ニューヨークに住む人にはおなじみですけれど、ロシアでは集団ではなく、一人ポツンと歩いていたりして、小さかった息子はその姿に目を見張って「何じゃ あの姿は」と言っておりました。

ダビテの星がモスクワでも、団塊の壁に落書きされており、それが鍵十字で塗られていたのはネオナチの仕業なのでしょう。
とても不気味でした。
 
 7世紀、今の南ロシアに、ユダヤ人以外のユダヤ教国家となった
”ハザール王国”がハザール人によって築かれたそうです。
 
カスピ海から黒海沿岸にかけて築かれた巨大国家です。
 
9世紀初めにユダヤ教に改宗して、世界史上、類を見ないユダヤ人以外のユダヤ教国家となりました。

なぜかといえばこの国が、キリスト教勢力と、モスレム教勢力に挟まれたが為の、政治的解決策であったようです。

沢山の国と民族が、果てしなく興亡を続けたこの地方、やがてハザール王国も衰退し、ユダヤ教を信奉したハザール人たちは四方に散っていったそうです。

従ってロシアン ジューイッシュと呼ばれる人たちのルーツは、このハザールにあるといわれています。

事実、アブラハムの子孫であり、モーゼに率いられて ”出エジプト” をし、苦労の荒野路程を敢行したユダヤ人たちの後裔は、当の昔にほんの僅かしか残っていなかった。と言われています。 


他の民族がアブラハムの子孫の代理を引き受け、彼らもまた沢山の迫害を歴史上において受けながら今日に及んでいます。

歴史は、感慨深い内容を伝えています。