2011年11月9日水曜日
遥かなるロシア リノック (ロシアのマーケット) にて
息子の通訳は。。。。。。
ロシアも今や大変な勢いで、ヨーロッパやアメリカ スタイルのグローサリー ストアーやデパートメントが大都市を中心として建てられ、かの有名な長い行列とテント張りの巨大なリノック(マーケット)は、大昔の物語となり、やがては忘れ去られていくことでしょう。
私たちが渡航準備をしていた頃は、”主婦の仕事は長い行列にくっいて食料品や日用品を買うこと。3時間待って目の前で売り切れた。そんなことはザラさ。” なぞと言われて、ロマ人の襲撃の話同様気の滅入る忠告でした。
幸いにしてそれらの恐ろしい時は過ぎており、市場には食料品も衣料品も満ち溢れていました。
ただし、同じものを複数手に入れることは出来なかったし、欲しいと思ったその時買わなければ、再びそれを見ることはありませんでした。
そして同じ衣服が売れなければ、何年も店頭にありました。
都市の郊外や田舎町では、テント張りの大小のリノックが空き地さえあれば、ここかしこ点在して何処でも同じものを売っていました。
365日雨の日も雪の日も夏の暑い日でも、テントは休み無く開かれ、商品が雨にぬれても、雪が積もっても、売り手も買手も少しも気にせず大らかなものでした。
子犬や子猫を懐に抱えてズラーッと立って並んで、売っている人も沢山いました。
冬の近ずいたある日、リノックに私の帽子を買いに行きました。通訳を頼まれた息子は嫌々ながら浮かぬ顔でそれでも付いてきてくれました。
こうした帽子類は バブシカ の手作りでした。
私が「これどう? あれどう?」と試していると、お婆ちゃんが手鏡を見せてくれて大きな笑顔で、何か言ってくれました。
いい加減ウンザリしている息子に、「何だって? 通訳しておくれよ」
「”ほらこの鏡を見てごらん。 こんなみっともない帽子と顔は見た事が無い。” と言っているのさ」
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J君の通訳笑っちゃいました(^.^)
返信削除男の子は母親の買物にはなかなかお付き合いできないと
いうことなんでしょうね。
以前、モスクワの大きな市場に行きました。
ドームのような大きな市場で、品数も豊富でしたが、
靴など種類が少なかったのを記憶しています。
今は巨大な経済国家になっているのでしょうけれど、
古き良きものを失くさないでほしいもの。
大きな国土に、天然ガスなぞの埋蔵量が豊富で経済的には意気揚々に見えますね。隣人に良くしたという歴史を作ってほしです。
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