2011年11月14日月曜日

遥かなるロシア カルムイキア

カルムイキアという自治共和国は、モンゴル系の人たちが住むヨーロッパ唯一のチベット系仏教国として、少し知られていますね。



カスピ海に流れ込むヴォルガ[黒い線}

カルムイキアは、ヴォルガ河に沿ってカスピ海に近い、カスピ海沿岸低地と呼ばれる世界でも有数な低地帯に近く位置して、ボルゴグラード同様、カスピ海が干上がった塩の地なのです。


自治共和国と言っても独立した国と言うわけではなく, ロシアに属しているし、今の政権下では自治というのは、かなり制限されているのではないでしょうか。
時にはダライラマが訪れることもあるようです。


ヴォルガの船曳
このカルムイキアにEMを紹介に行って、すぐに戻って来ただけですけれど、ここに住む人々は17世紀、仏教徒でモンゴル系民族オイラトがヴォルガ下流に移住しロシア帝国と同盟しましたが、その後ロシア人やドイツ人らに圧迫され中央アジアに戻っていったのですが、この時戻れなかった人々が、カルムイキアに住みつき、カルムイク人と呼ばれています。


彼らは日本人とよく似ているので、うっかりと日本語で話しかけたりしてしまいます。


"Middle of nowhere" (辺鄙な場所と日本語では訳しますけれど、英語のニュアンスは ”何もない真っ只中” 行けども行けども只砂原) という英語の表現が、何処にでも当てはまる雰囲気のところです。


汽車から降りて、首都エリスタまでバスでいくのですけれど、行けども行けども、不毛の土地をバスは一所懸命走ります。太古の昔から、来るとすれば遊牧民しか現れないのではないですか。


時にはガソリンスタンドらしいものが、ポツーンと一個。寂寞感を更に増し加えます。


エリスタも首都ですから人は住んでいるし建物はあるけれど、果てしなく荒涼とした 雰囲気に変わりはありませんでした。


土地はかなり早い速度で、砂漠化していくと住人が嘆いていました。 EMより福島先生の種団子がよさそうです。


このどうしょうもないような地に住んでいる人々のために、政府が何か ”落ち穂ひろい” のような企画を立てて、住民の食べる糧
の手立てを講じているということでした。
     ”落ち穂ひろい”


ここでお世話になった友達のお母さんが、私たち4人にご飯を食べさせてくれたのが、塩味の少し付いたマカロニでした。


もしかしたら私たちが彼ら家族の一週間分の食べ物を、みな食べてしまったのではないかと心配になりました。

2 件のコメント:

  1. カルムイキア。
    知らない地名でした。

    仏教徒でモンゴル系民族と言えば、日本人に近いですね。
    荒漠とした寂しい雰囲気が伝わってきます。

    カスピ海と言えば、そこのヨーグルト種菌を毎日使っていますよ。もちもちとした食感で整腸剤としての効用も高いようです。

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  2. この辺りは余りにも荒涼としていて、カスピ海ヨーグルトの恩恵にもあずかっていないようですよ。

    それでも人々はジッと同じところに生きているのですね。

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